ワイナリー便り

★大森圃場の笠かけ。

2019.07.09

くっきーこと、久木元洋子です。

今年は雨が多いですねぇ。

勝沼でも梅雨時期にこんなにしっかり雨が降ったのは、5年ぶりとのことです。

 

今、醸造担当は自社圃場の笠かけに追われています。

なぜ、笠を葡萄にかけるのか?なのですが、

この恵みの雨も多すぎると病気を媒介してしまうからなんです。

病気の実に雨が当たって、その雨水が病気を運んでしまうので、

葡萄に笠をかけるのは、すごい重要なんです。

 

葡萄の病気で晩腐病というのがあるんですが、笠かけの時期が早いほど、

収穫期の発病が少なくて済むんだそうです。

日本のような生育期の雨量の多いところは、何らかの雨除け対策が必要なんですよ。

これが葡萄に笠のかかった状態。

色は全然ついていませんが、大森圃場のメルローです。

まだまだ実は固いです。

腰に蚊取り線香をぶら下げて、頭から虫よけの網をかぶって完全防備です。

ひとつひとつの葡萄の房に紙の笠をかけて、ホチキスでパチン。

普通に生活していると、肩から上に手を挙げることがなかなかないので、

長く作業していると肩が張ってきます。地味につらい。

 

また、今年は気温がそんなに高くないせいか、蚊が多いんですよねぇ。

この日は4000枚くらい、手分けして笠かけをしたそうです。

収穫まで、なかなか苦労が多いです。

 

しかし、もう少しお日様が欲しいところですね。

早く天気が良くなりますように。

 

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