良いワインは、良い葡萄から生まれる葡萄の個性が際立つ、豊かな味わい

良いワインは、
良い葡萄から生まれる

良いワインは、良い葡萄から生まれる

フジッコワイナリーのワインは、国産葡萄100%。
信頼できる契約農家と自社畑で、大切に育まれた上質な葡萄を潤沢に使って、香り高く味わい深い、おいしいワインを作っています。

はじめに葡萄ありき
~フジッコワイナリーのワインづくり

何も足さず、何も引かず、ただひたすら葡萄のみを原料とするワイン。葡萄の個性は、ワインにすることによって際立ちます。
ここ山梨には、特有の気候風土があります。さらに、日照時間や土壌の質、水はけなど、畑の環境はそれぞれ違います。
私たちは、それぞれの畑に合った品種を、それぞれの畑の特性を活かせる方法で栽培することで、その土地の個性をより色濃く受け継いだ葡萄を作りたいと考えています。
「素晴らしいワインになる、素晴らしい葡萄を作りたい」。その思いを胸に、県内に所有する自社農場で葡萄栽培に取り組むとともに、信頼できる栽培者と契約を結び、理想とするブドウを追い求め続ける私たち。今年も、醸造家と栽培者の挑戦が始まっています。

葡萄の個性が際立つ、
豊かな味わい

太陽と大地に育まれ、たわわに実った葡萄の実を、糖度が上がりきった一番良い時期に収穫し、1日以内に搾汁して、タンクや樽で発酵させます。
秋から冬へ、そして春へと移るなか、ゆっくりと熟成され、美味しいワインになるのです。

「甲州」の垣根栽培に挑む中尾圃場

ワイナリーの最も近くにある中尾圃場は、北西に向かってなだらかな傾斜地が続く自社畑です。私たちはここで「甲州」を垣根仕立てで栽培しています。棚栽培が一般的な「甲州」ですが、垣根仕立てにすることで、一粒一粒に陽射しがたっぷりと注がれ、収穫量は棚栽培の3分の1程度と少ないものの、小粒で実が締まった糖度の高いブドウが収穫できています。
ところで、「甲州」は、山梨原産。その起源をたどれば、奈良時代とも、平安末期ともいわれます。長らく生食用として親しまれてきましたが、明治時代に初めて作られた国産ワインの原料となって以来、甲州ワインを代表する品種として多様なワインが作られてきました。
もちろん、私たちフジッコワイナリーにとっても、「甲州」は特別な存在。よりおいしいワインを作るため、実験や工夫を重ねながら栽培にも取り組んでいます。

「メルロー隼山」を生んだ契約栽培者 久保田英雄氏

山梨県の北東部に、隼山と呼ばれる丘陵があります。久保田英雄さんは、この隼山の標高680m付近に畑を拓き、熱意を持って葡萄栽培に取り組んでいる契約栽培者の一人です。
隼山の葡萄畑は急な傾斜地にあることから、大型の農機具を入れることはできず手作業が中心。手間も労力もかかりますが、水はけがよく日当たりも十分に確保でき、さらに、昼夜の寒暖差もあることから、葡萄づくりには最適な環境だと、久保田さんは胸を張ります。
「葡萄づくりは、一年一年が勝負。1度でも2度でも糖度のより高い葡萄を作りたいと思って、いろいろと考え、工夫し、やってみるけれど、私たちが相手にしているのは自然。天候も、気温も、その年その年違うわけだから、マニュアルなんて言うのはないですよ。敢えて言うなら、節約してもダメ、かけすぎてもダメ、でも、体力だけはかけすぎるほどかけなければダメ。だから愛情が一番と言うことでしょうね」と久保田さん。「良いワインは良い葡萄からしかできない」との誇りを胸に、メルローの栽培に力を尽くしています。

飲むほどに旨みが広がる、
上品で芳醇なワイン

五感を刺激する、優雅でふくよかな香り。
葡萄の個性が際立つ、きめ細やかな味わい。
女性醸造家が、愛を注ぎ、情熱を傾けて醸す美しいワインが、繊細な和食に寄り添い、日本の食卓を豊かにします。

国産葡萄100%へのこだわり
~フジッコワイナリーのワイン造り

毎年収穫期が近づくと、醸造責任者鷹野ひろ子の葡萄畑巡りが始まります。すべての自社農場と契約農場へ足しげく通い、日一日と成熟していく葡萄の状態を五感で確かめ、一番良い状態で収穫するためです。葡萄の熟度はそのままワインの質に移行しますが、熟せば熟すほど病気にもかかりやすくなるため、収穫日をいつにするか、その見極めが重要なのです。
栽培者とも協議しながら収穫日を指定し、当日は畑を回り、収穫間もない大切な葡萄を集荷。ときには鷹野自身も畑に入り、収穫作業を手伝うこともあります。
さらに、ワイナリーに運び込んだ後は、スタッフ総出で丁寧に病果を取り除き、新鮮な状態のまま醸造します。この間に、葡萄の質を見極め、瞬時の判断で仕分けるのは、醸造責任者鷹野の仕事。例えば、全体の5分の2を占める「甲州」については、「シュールリー」に向けるもの、「樽発酵」に向けるもの、ブレンドに回すものを、味、香り、色合いなどから判断していきます。
私たちが国産葡萄にこだわるのは、安全面も然ることながら、ギリギリまで熟度を上げた状態で収穫した質の高い葡萄を新鮮な状態のまま仕込むためでもあります。これにより、葡萄本来のポテンシャルがそのまま生かされ、その土地の個性がより際立ったワインが醸造できるのです。

1杯目より2杯目、1本目より2本目…
飲むほどに豊かな旨みが広がるワインを、日本の食卓に届けたい

醸造責任者 鷹野ひろ子

総勢9名のスタッフを率い、秀でたテイスティング能力と潔い決断力で、フジクレールの醸造を指揮する鷹野ひろ子。「良いワインとは、葡萄の持つポテンシャルを最大限に育み、その個性を素直に表現したワインである」との信念を持ち、ぶれない姿勢でワイン造りにまい進するかたわら、常に葡萄を気にかけ、時間が空けば畑を訪ねて、生産者との信頼関係を築いています。
真摯に葡萄と向き合い、惜しむことなく愛情を注ぎ、妥協することなく醸造に打ち込んで、和食にも合わせやすい「最初は香りが立ち、中盤から終盤にかけては旨みも出てくるような広がりのあるワイン」を造りあげています。

【プロフィール】
山梨大学工学部発酵生産学科在学中にワインのおいしさを知り、興味を抱いたことから、ワイン造りの道を志すように。1990年4月フジッコワイナリー入社。結婚を機に退社。ワインスクールの講師、他ワイナリー勤務、フランスボルドー滞在中にシャトー研修などを経験し、フジッコワイナリーに復帰。2011年より醸造・栽培責任者としてワイン造りを統括している。
醸造責任者 鷹野ひろ子