VINEYARDヴィンヤード
葡萄の個性は、ワインにすることによって際立ちます。
ここ山梨には、特有の気候風土があります。さらに、日照時間や土壌の質、水はけなど、畑の環境はそれぞれ違います。
私たちは、それぞれの畑に合った品種を、それぞれの畑の特性を活かせる方法で栽培することで、その土地の個性をより色濃く受け継いだ葡萄を作りたいと考えています。
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希代のブドウ栽培家、
久保田との運命的な出会い
山梨県は風土にも恵まれ、ブドウ栽培は日本一を誇っております。当社もワイナリー近郊に古くから良い関係を構築してきた優秀なブドウ栽培農家にワイン造りを支えていただいておりました。しかし、農家の高齢化などとともに、近年山梨県内のブドウ栽培は減少を続けておりました。福井正一と澤村貫太にとって、今後もワインの生産を続けるためにも、自社圃場の拡大は念願でしたが、それを叶える栽培家が必要でした。
2017年、その念願がついに叶いました。山梨県内でも最大規模のブドウ農家に生まれ、若い時から複数のブドウ栽培に携わり、国内のワイナリーや、海外でも経験を積んでいた久保田博之との出会いです。
久保田は、澤村のワインに対する情熱に触れ、また拡大しつつあった明野圃場の可能性を見出すと、ついにフジクレールワイナリーのチームに参加する事を決意しました。
久保田は早速、それまでの方針なき栽培計画を否定し、新規開拓の明野圃場の栽培方針をゼロベースから見直し、10年後を見据えたブドウ育成計画を立てました。
こうして、私たちの上質から本質のワイン造りへの一歩が始まりました。
2020年、澤村と久保田は未来を見据えて、北杜市武川町にさらなる圃場を開拓することを決断しました。地球規模の気候変動に対応し、さらなる高品質なワインを造り続けるために、私たちはこれからも挑戦し続けます。
栽培品種
赤ワイン
- カベルネ・ソーヴィニヨン
- シラー
白ワイン
- ソーヴィニヨン・ブラン
- シャルドネ
北杜明野ヴィンヤードHokuto akeno vineyard
山梨県北杜市の中心を流れる釜無川の東側に位置する北杜明野ヴィンヤードは、八ヶ岳・茅ヶ岳の西側斜面に広がる火山灰土壌のエリアにあります。
明野の土壌は通気性と通水性が良く、ブドウの根にとって理想的な排水性を提供し、根の発育を促進します。
また、明野町は日照時間と日照量が日本一とも言われており、ブドウ栽培に非常に適した環境が整っています。現在、北杜明野ヴィンヤードでは2.7ヘクタールの圃場を管理しており、減農薬栽培と化学肥料の不使用に積極的に取り組んでいます。例えば、有機栽培でも使用が認められているボルドー液は、土壌中の銅の蓄積を防ぐため、一切使用せず、農薬散布料を従来の慣行栽培と比較して40〜60%削減しています。豊かな圃場には虫も多く付きますが、殺虫剤の使用を控え、木酢液などを活用して土壌やブドウの健全化に努めています。
さらに、持続可能な自然との調和を大切にした栽培方法を実践しています。冬に剪定した枝を炭にして再び畑に戻すことで、大気中の二酸化炭素の排出を減らし、草生栽培を通じて土壌に炭素を貯め込む取り組みを行っています。この方法により、自然と調和した持続可能な栽培が実現されています。
(※)「やまなし4パーミル・イニシアチブ農産物等認証」取得済み
栽培品種
赤ワイン
- マスカット・ベーリーA
- ソワノワール
- カベルネ・ソーヴィニヨン
白ワイン
- 甲州
- ソーヴィニヨン・ブラン
- 他多数
北杜武川ヴィンヤードHokuto mukawa vineyard
北杜明野ヴィンヤードと釜無川を挟んで反対側、川の西側に位置する北杜武川ヴィンヤードは、当社が山梨県と北杜市と連携して、単一圃場としては日本最大規模を誇るブドウ専用の新圃場です。
面積は40ha。東京ドーム約8.5個分に相当する大規模圃場では、さまざまな試験栽培が進められております。また、持続可能な取り組みを実施する予定で、次世代の農業の確立に向けた壮大なプロジェクトを進めております。
OWNERS CLUB
オーナーズクラブ
私たちは挑戦します。
更なる素晴らしいワイン造りのため、日本で最大規模のブドウ圃場の開拓を行っております。
私たちはあなたのオーナーズクラブへの参加を歓迎します。メンバーは、毎年特典を受けられる以外にも、さまざまな特別な体験にご招待いたします。
是非とも私たちのオーナーズクラブにご参加お待ちしております。
栽培品種
赤ワイン
- マスカット・ベーリーA
白ワイン
- 甲州
隼山ヴィンヤードHayabusayama vineyard
隼⼭は当社最⼤規模の契約農家です。
久保田英雄氏を中心に、大規模な葡萄畑を管理されております。
標高約700mと高所のため日較差が激しく色づき・成熟ともに良いブドウが収穫されております。長年に渡る協力の元、遂に、2023年。
フェミナリーズ世界ワインコンクールにて隼山で収穫されたワインが、日本ワインの頂点、最高金賞を受賞いたしました。
栽培品種
赤ワイン
- メルロー
白ワイン
- 甲州
- シャルドネ
- ジーガレーベ
甲州勝沼エリアKoshu katsunuma vineyard
当社ワイナリー近郊の甲州勝沼エリアには、当社管理の自社圃場を複数保有しております。
甲州勝沼エリアは、扇状地特有の水はけの良い土壌、日照時間の長さ、昼夜の寒暖差が大きい気候など、葡萄栽培に理想的な条件が揃っています。これにより、果実味豊かで風味のバランスが取れた葡萄が育ちます。
また、当社は自然の力を最大限に活かした栽培を大切にしており、品種ごとに最適な育成方法を採用しています。例えば、和食と相性抜群の「甲州」、華やかなアロマが特徴の「ジーガーレーベ」、フルーティーな赤ワインを生む「マスカット・ベーリーA」など、それぞれの葡萄が持つ個性を最大限引き出す努力をしています。
この地で育まれた葡萄は、私たちのワイン造りの原点です。ぜひ、勝沼の風土を感じていただける当社のワインをお楽しみください。